肝炎
肝炎とは
肝炎ウイルスが原因で起こる肝臓の炎症性疾患のことを肝炎と言います。
90%はウイルスによるもので、残り10 %がアルコールと薬剤(の副作用)と言われています。
肝炎の症状
肝炎には3つのタイプがありますが、どのタイプも症状は大体同じです。よく見られる症状としては、全身がだるい、疲れる(倦怠感)、軽い腹痛がある、吐き気、嘔吐などが一般的です。
- 肝炎の種類
- A型肝炎
- 熱っぽい、体がだるい、食欲不振などの症状が起こり、やがて黄疸(おうだん:皮膚や粘膜が黄色くなる状態)が出てきます。
- B型肝炎
- 1~6ヶ月で発病し、最初は風邪や急性胃腸炎に似た症状が起こり、やがて黄疸(おうだん)が出てきます。大人になってから感染した場合は、大部分が2~3ヶ月で治ります。母親から子供への垂直感染(産道感染)や乳幼児期の水平感染でウイルスが体内に入った場合は、ほとんどの人が成人になるまで発病せず、ウィルス保持者のまま過ごします(これをキャリアと言います)。このうち1~2%の人だけは、発病して慢性肝炎に移行します。 発熱、食欲不振、吐き気、だるさなどに襲われます。
- C型肝炎
- 2週間~6ヶ月間の潜伏期を経て急性肝炎を発病し、慢性肝炎、肝硬変の順に進みます。最初は体のだるさ、発熱、食欲不振など風邪に似た症状で始まることが多いのですが、自覚症状がまったくない場合もあります。
急性肝炎が治っても、ウイルスキャリアとなって慢性肝炎に移行する場合があります。
肝炎の発症原因
- A型肝炎
- 食べ物
- アナルセックス、オーラルセックス
- B型肝炎
- 母子感染、性行為
- 注射、輸血、針治療等、医療行為による感染、麻薬のまわし打ち等
- C型肝炎
- 母子感染、性感染
- 輸血、注射
肝炎の検査方法
- A型肝炎
- 血液検査、糞便検査
- B型肝炎
- 血液検査
- 腹部超音波検査、CT、MRI
- C型肝炎
- 血液検査
- 肝生検(肝臓の一部を取り出して調べます)
肝炎の治療法
- A型肝炎
- 病院での安静、集中治療
- 自然治癒率の高い病気ですが、原則として急性期には入院して安静にするようにすすめられるでしょう。肝機能の改善傾向などが確認できれば、比較的短期に退院できるでしょう。
一度A型肝炎ウイルスに感染すると、体内に抗体ができるため、二度と発病することはありません。
- B型肝炎
- 薬物療法
- 抗ウィルス薬インターフェロン、ラミブジン(肝臓のウィルス量を減少させる物)の投与を行います。
- C型肝炎
- 抗炎症療法、抗ウイルス剤の投与
- インターフェロン、リバビリン等の抗炎症療法や、抗ウイルス剤の投与を行います。
肝炎の赤ちゃんへの影響
-
A型肝炎
- 赤ちゃんへの影響(感染)はありません。
- B型肝炎
- 出産時に産道で感染します(産道感染)。
体の中に長い間ウイルスを持つようになり(キャリア)、慢性肝炎や肝硬変、肝がんになることがあります。
- C型肝炎
-
数パーセントの確率で、感染の可能性はあると言われています。非常に確率は低いようです。
感染した場合も、幼児期までに一度肝炎を発症するだけで、持続することはほとんどありません。
肝炎の予防法
- A型肝炎
- 手を洗う
- ワクチンの接種
- B型肝炎
- 血液に直接触れる行為は避ける
- 必ずコンドームを使用する
- 飲酒を控える、規則正しい生活、定期的検査
- ワクチンの接種
- C型肝炎
- 血液に直接触れる行為は避ける
- 必ずコンドームを使用する
肝炎の注意点
風邪と間違えるケースが多々あるため、注意が必要です。