受精の仕組み
卵子が卵管に到着
卵子が飛び出した後の卵胞からは、黄体ホルモンが分泌され、これが排卵のサインになります。このサインがでると、子宮には栄養たっぷりのふかふか血液ベッドが敷かれ、受精卵を待つ準備をします。卵巣から飛び出した卵子は、腹膣内を宇宙遊泳のように泳ぎます。そのうち卵管の先端にある、イソギンチャクのような形のもの(卵管采)に吸われるように取り込まれ、卵管の中に吸い込まれていきます。
卵子は精子のように自力で動けないため、卵管内の繊毛に押し出されるようにして進み、卵管膨大部へに到着します。ここは卵管の中で一番太い場所で、最大1cmくらいの幅があります。ここで精子を待ちます。
卵子の大きさ
卵子の大きさは直径約0.2mmで、たらこ1粒程度の大きさです。顆粒膜という膜に包まれています。
卵子の寿命
卵子の寿命は卵巣を飛び出してから、12~24時間しかありませんので、この間に精子と出会えないと死んでしまいます。排卵から約2週間経ちますと、子宮に敷かれた受精卵のためのふかふか血液ベッドは、受精卵がもうこないことに気づきます。そして、子宮内膜からはがれ落ち、体外にふかふか血液ベッドを排出します。これが生理です。そして、また2週間後、卵巣から新しい卵子が飛び出してきて、子宮もベッドを用意するという過程を繰り返し行うのです。
精子が卵子に出会うまで
一方、精子は女性の胎内に放出された後、一時、子宮下部の子宮口付近に溜まった後、子宮と卵管を目指して泳ぎだします。射精は膣内奥深くで行われるのが理想です。一度の射精で放出される精子の数は、約8,000万~3億匹ですが、子宮頚管、子宮(体部)、そして二手に分かれる卵管を抜ける間にどんどんと数が減っていき、目標である卵管膨大部にまでたどりつける精子の数は、約1,000程度と言われています。
精子のスピードは時速2~3cmです、卵管膨大部にたどり着くまで約2~4時間かかります。
精子の大きさ
精子は長さ約0.06mmで、丸い頭部と体部、尾部でできています。
卵管膨大部に無事たどり着いた精子は、待っていた卵子にいっせいに群がり、頭部から酵素を放出して、卵子の外側にある透明帯を溶かし始めます。このとき、直径0.2mm程度しかない卵子のまわりに群がった精子の中から1つだけが透明帯を溶かし、卵子の細胞膜の中に入って、卵子と受精することができるのです。その瞬間、透明帯が硬く閉じ、他の精子は中に入れないようになるのです。